『シヴィライゼーション: 時代と盟友』プレイ感想。シリーズを愛するライターが事前情報ゼロで遊んでみたら楽しすぎた【シヴモバ】

文：こひき庵

公開日時：2025年06月20日(金) 12:00

最終更新：2025年06月20日(金) 13:41

　2025年6月19日（木）からサービススタートとなったスマートフォン向けゲームアプリ『シヴィライゼーション: 時代と盟友』のレビュー記事をお届けします。

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※本記事は2Kの提供でお送りします。

索引

人類史を描く世界観を継承したスマホ向けアプリ『シヴィライゼーション: 時代と盟友』

　本作は人類史そのものを題材としたゲーム「シドマイヤーズシヴィライゼーション（Civilization）』の“世界観”を継承したモバイルアプリ。このゲームを体験することができたので、その内容にフォーカスしつつ、注目ポイントをピックアップしてみようと思います。

　まず始めに触れておくと、ゲームシステムそのものは、これまでの「シドマイヤーズシヴィライゼーション」シリーズとは大きく異なっています。

　一方、公式リリースにも記載された「世界観を継承」という言葉の意味は、シリーズファンならこの画像1枚からも伝わるのではないでしょうか。

　霧に包まれた未知の土地にポツンといる開拓者の一団。筆者も1万回は観ている気がする光景ですが、ここからすべてが始まる「世界」はまさに「シヴィライゼーション」です。

　そのほかの用語や兵種、技術ツリーなどもシリーズから継承してきたものばかりなので、経験者はパッとイメージしやすいと思います。

　今回はあえて何の事前情報も入れずにスタートしており、まさに五里霧中から始まりましたが、チュートリアル役を兼ねる助言者さんが非常に親切かつ有能なので、割りとすぐにゲームシステムの基本を掴むことはできました。

　序盤はおとなしく彼女の言葉に従って進めていくのがベストでしょう。

英傑たちを編成して戦い、文明を築いていく『シヴィライゼーション: 時代と盟友』

　流れは部隊を派遣し、土地を占領して資源を獲得、生産のベースを作っていくというもの。

　そして、この部隊はこれまたシリーズファンにもお馴染みである時代を超越した英傑の皆さんから構成されています。

　最初にやって来てくれたのはレオニダスでした。

　スパルタ教育の語源になったことで知られる古代都市国家スパルタの有名な王様ですね。

　300人の兵士で10万のペルシャ軍を破ったというムチャクチャな逸話の持ち主。ハリウッド映画『300<スリーハンドレッド>』によって世界中でだいぶ有名になった気がします。

　そうしたエピソードが、ちゃんとゲーム中の要素に反映されてるのもいいですよね。

　今回やっていて素晴らしいなと思ったのは、そういったレオニダスの「伝記」を読むことができること。

　いわゆるフレーバーテキストですが、「誰やねん」と言いたくなる英傑が出てきた場合でもこれを読めば大体わかるというのはありがたいところです。

　☆5英雄は全員に伝記があるのだろうと思います。

　初期の第1軍はこのレオニダスを指揮官に、フィリップ2世を中軍、ピュロスを前衛に配置する形で構成。

　フィリップ2世は“尊厳王”の通称で知られるフランスの王様。“獅子心王”リチャード1世のライバルキャラですね。

　ピュロスは古代ギリシャ世界の王様の1人で、戦術家として有名です。今回は盾役を担います。

　部隊の編成はかなりバリエーションがあり、スキル構成なども含めて考えると、相当な深みがあるように思います。

　特に対人戦を意識すると、こだわっていく必要もありそうですね。

　ただ、AIにお任せしても良い感じにはしてくれるので、ざっくりでいいやというタイプ（私のような人）にも、とっつきやすくなっています。

　とっつきやすいと言えば、助言者は軍事的な才覚にも恵まれているようで、「勝てそう」「負けそう」の判断をかなり正確にしてくれます。

　特に負けそうなときは念入りに諫言してくれます。試しに無視したら全滅しました。暗君でした。

　最初のうちは提示される目標に沿って進めていけば問題ないようです。

　もっとも、筆者はへそ曲がりなので、それを無視していろいろ始めてしまったりもしましたが。

　英傑以外にもシリーズでお馴染みの“斥候”も登場します。

　この男を延々と遠方へ派遣して「世界がどこまで広がっているのか？」なんてこともやってしまいました（※ゲーム攻略という意味で言うと、意味のある行動ではありません）。

　都市の周りの蛮族を討滅していくと、内政要素も解放されていきました。

　倉庫を建てたり、市場を建てたりして都市機能自体をパワーアップさせていくわけです。

　こういう地味な作業を重ねて強くなっていく過程が、実は一番楽しかったりもしますね。

　同様に進めていく中で技術ツリーも解放されます。

　人類史はすなわち科学技術史としての一面があり、技術の発展と共にできること、作れるものが増えていく。

　これはシリーズの世界観で共通することですが、このゲームでも同じです。

　ちょっと先々の技術ものぞけたりしますが、だいぶ凄いことになりそうですね。

　兵種も増えていくのですが、いずれは“空”の要素も加わり、戦場はよりド派手になっていきそうです。

古今東西100名を超える英傑が登場『シヴィライゼーション: 時代と盟友』

　そして、プレミアム採用、いわゆる“ガチャ”も解放されました。

　世界中の英傑から誰かが来てくれる……はず！

　やって来たのは、アリエノール。フランス王妃かつイングランド王妃。“ヨーロッパの祖母”なんて言われ方もする方です。

　夫に従うのが当たり前だった12世紀のヨーロッパにあって、違うありようを示した傑物です。

　英傑は100名以上いるそうです。

　世界の美女と言えば、エジプトのクレオパトラが有名ですが、彼女も英傑の1人として実装されているようです。

　一方、「お前もおるんかい！」と思ったのは明智光秀。信長と一緒に部隊に入れても本能寺しないか心配です。

　さらに貯めてきたゴールドも使って引いていったところ、なんとチャングムをゲット。

　韓国ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』で有名になったあの方ですね。

　さらに進めると文明を選択可能に。

　ギリシャ、エジプト、イギリス、フランス、アメリカ、ドイツ、中国、朝鮮、そして日本という9つの文明から選択できます。

　それぞれ文明の特性もあり、有利不利などで考えていくことも可能。ただ、もちろん好みでもいいでしょう。

　筆者は日本文明を選択。深い意味はありませんが、「見た目がかわいいから選ぶ」もありだということです。

　技術を進めて時代を進めていきます。

　青銅時代から鉄器時代へ。領土も拡げていきます。

　その過程では、新たなスキルが開発されたりなんてこともありました。

　クエストも解放され、温泉に行ったりもしています。

　交易も始まり、傑作を作ったり、スカーミッシュを戦ったりなんてこともしました。

　そして兜も素敵な海賊王、ハーラルがやって来たり。

　『シヴィライゼーションV』などでの大活躍も記憶に残る、アフリカ・ズールー族のシャカも登場。

　ゴツい見た目ですが、知力キャラです。

　第2都市も建設して、一気に世界が広がりました。

盟友たちとの大規模なリアルタイムバトル『シヴィライゼーション: 時代と盟友』

　そして、ゲーム最大の目的である「バビロンを目指す」ことも開示され、いよいよ本格的なスタートに辿り着いた感があります。

　そうなんです。ここまでシングルプレイで楽しんできましたが、このゲームの本分はマルチプレイにあります。

　他のプレイヤーと連盟を組んで協力し、あるいは競い合ってバビロンを目指して戦っていく——。

　そこで展開される大規模なリアルタイム対戦はこのゲーム最大の醍醐味と言えるでしょう。

　ストラテジーならではのグラフィックも印象的です。

　リアルタイム戦闘ですから、相手を想定した事前の準備、とっさの対応・判断も重要になりそうです。

　試遊プレイ時点では残念ながら他のプレイヤーがいない状況だったので戦闘の醍醐味を感じ切ることはできなかったのですが、チャット機能などが充実している点は注目したいところ。

　仲間とコミュニケーションを取りながら共通の目標に取り組んでいく楽しみは、また特別なゲーム体験ですよね。

　しかもそれがリアルタイムで進行していく戦局に対するやり取りとなると、より熱くなりそうです。

　オンラインゲームならではの駆け引きを体感できることでしょう。

　実際にどういうゲーム体験になるのか知るには、公式動画をチェックしてみるのもいいかもしれません。

■「シヴィライゼーション: 時代と盟友」リリース記念トレーラー

　人類史を再演しつつ、仲間と共に遙かなるバビロンを目指す『シヴィライゼーション: 時代と盟友』。

　基本無料ですので、まずはこの文明の旅路を体感してみるのはいかがでしょうか？

概要

タイトル：シヴィライゼーション: 時代と盟友
ジャンル：ストラテジー
言語：日本語（多言語あり）
対応端末：
【iOS】iOS 13.0以上 / 対応端末：iPhone 6s以降
【Android】Android 5.0以上 / 対応端末：RAM 2GB以上
リリース予定日：2025年6月19日（木）
料金：基本無料（課金コンテンツ有り）

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※画像は公式素材およびプレイ中の映像をキャプチャしたものになります。

※リリース前にキャプチャしたゲーム内画面のため、開発中のものです。

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